【トヨタコミュニティコンサート in 釜石】

2019.7.25

【トヨタコミュニティコンサート in 釜石】

「音楽には人を元気にする力がある」

トヨタ自動車のトヨタコミュニティコンサート(以下TCC)担当です。全国各地のTCCをご紹介します。

今回ご紹介するのは、6月初めに開催された“鉄と魚とラグビーの街”岩手県釜石市でのTCCです。ゲストは昨年の日本音楽コンクールで一位を獲得した釜石出身のピアニスト、小井土文哉さんでした。

小井土さんのTCCへの出演が決まったのはFacebookでのことです。釜石でのTCCを企画していた北上フィルハーモニー管弦楽団の団員の方が、Facebookメッセンジャーで小井土さんに声をかけたのがきっかけでした。(今は国家の首脳たちもSNSで声をかけ、国境で待ち合わせる時代。SNSには大きな可能性を感じますよね。)

物心ついた頃には自宅にアップライトピアノがあり、2歳になると自ら「ピアノを習いたい!」とねだったという小井土さん。大物の片鱗を感じさせるエピソードです。しかしそのときは「数が数えられるようになったらね」と断られ、幼い小井土さんの念願が叶ったのは3歳になってからのことでした。幼い子どもにとっての1年は決して短い時間ではありませんから、音楽に対する思いの強さが伺えます。

ちなみに小井土さん、中学時代には卓球部に、高校時代にはバスケ部に所属していました。運動部出身のピアニスト、というと意外性がありますが、当時の小井土さんはピアニストになろうとは思っておらず、家業を継ぐつもりでいたのです。

転機が訪れたのは、高校1年生の終わり頃のことでした。

小井土さんは中学校卒業2日前に被災され、その後は音楽どころではなく、しばらくピアノから遠ざかっていました。そんな中、盛岡で開催された佐渡裕さんのコンサートでの感動が、小井土さんに「音楽には人を元気にする力がある」という確信をもたらします。そして「被災した地元の人々を元気づけたい」という思いで、小井土さんはピアニストを目指す決意をしました。ご両親も、「生きていてくれれば良い、好きな道に進めばいい」と小井土さんの背中を押してくれたそうです。

(そして小井土さんは、バスケ部を辞めました…笑)

私たちトヨタも「音楽の力」を信じているからこそ、38年間TCCを続けてきました。

(②につづく)

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